『男子』 と 長新太
2007年 08月 19日
「なんのこっちゃ!」 と思われていることでしょう・・・
長 新太(ちょう しんた)さんの絵本や挿絵は実はニガテでした。
お世辞にも「可愛い!」とか「キレイ!」なんて目をうるうるさせる絵ではないし、
彼の絵本は、奇想天外、意味不明、ユーモアなのかナンセンスなのか・・・
ちなみにこの 『つきよのキャベツくん』 という絵本は、月夜の晩にキャベツくんが歩いていると、トンカツさんに出会い、友達の ブタヤマさん(ブタ)、トンカツソースさんも登場。
ブタが丸ごとトンカツになっているトンカツさんはとってもいい匂い!
千切りキャベツと食べると美味しそう!
キャベツくんもブタヤマさんも食べたいのですが、なんだか怖い・・・
そうこうしているうちに、三日月が降りてきてトンカツをパクリ!
満月になって昇っていった・・・
というお話です。
『男子』 こちらは 第32回木村伊兵衛写真賞を受賞した 梅 佳代 (うめ かよ)さんの2冊めの写真集。
彼女の切取る写真もこれまた独特の世界。
この『男子』に収められているのは正しく小学生の男子。確か3、4年生中心。
表紙の写真だけじゃわからないとは思いますが、とにかくおバカなポーズばかり。
「今までで最強のポーズして!」と声をかけたりしながら撮ったそうですが、
愛すべきアホ面のオンパレード。
偶然にもこの2冊を最近目にして思いました。
なんか似てる
・・そう、理由なんてないおバカな展開、奇抜な発想・・・
長さんて 「ナンセンスの神様」 なんて評されることもありますが、
もしかして 永遠の 『男子』 だったのかも・・・
大人には眉をひそめられる事もある彼の絵本が子どもには大人気な理由が
なんだかわかったような気がしました。
『男子』を見た後、長さんの絵本が不思議なくらい 「おもしろい!」 と
思えたのでした。
by hei-di
| 2007-08-19 21:55
| book